【日欧GXインサイト】PRS Europe 2026に見る欧州リサイクル規制の変化
2026年5月5日・6日にアムステルダムで開催された「プラスチック・リサイクル・ショー・ヨーロッパ(PRS Europe)」。10周年となる今年の現地での議論を肌で感じて確信したのは、欧州のサーキュラーエコノミー(循環経済)が、もはや「環境保護」という善意のフェーズを完全に終え、厳格な法的規制を背景とした「巨大な規制産業」および「資源安全保障戦略」へと完全に移行したということ。
欧州委員会(EC)が推し進める包装・包装廃棄物規則 [包装・包装廃棄物規則(PPWR)などの制度設計は、単なる環境負荷低減にとどまらず、二次資源の確保を巡る地政学的戦略としての側面を強めている。本稿では、登壇した専門家たちのリアルな証言をベースに、プラスチックリサイクルの技術的限界や、欧州が仕掛ける「域内資源の囲い込み戦略」の裏側を冷徹に分析。その上で、日本の産業界やサプライチェーンが今後どう舵を切るべきか、3つの戦略的針路を提示する。